このイベントは一般公開です。どなたでも自由にご来場いただけます。
入場は無料ですので、お気軽にお越しください。
このプレゼンテーションは作品 ≪NeuroLight Ensemble≫ に応用された技術および研究背景を解説し、デモンストレーションを行うものである。
プレゼンテーションの概要:
脳波センサー(EEG)の基礎
・EEG とは何か、計測の仕組み(電極数、接触部位など)
・本研究で特に注目する「集中度」指標とは何か
・≪NeuroLight Ensemble≫ に使われた Max のパッチを紹介
集中度と創造力・即興演奏の関係、及びデモンストレーション
・実際に取得した集中度の時系列データ
・高集中度・低集中度の段階に応じた音響・映像出力イメージ
・EEG 装着者と非装着者の即興重奏におけるインタラクション例
・Max パッチでの簡易デモ:リアルタイムに変動する EEG 信号を音楽・音譜化する流れ
・Bach Library を用いた楽譜スタイル表示を紹介
関連文献を踏まえた解説
・創造的パフォーマンスにおける集中度コントロールの重要性
・本作品から得られる示唆(教育・アート・研究分野への展開可能性)
Q&A
・観客からの質問に回答しつつ、今後の展開やコラボレーションの可能性を共有
・興味のある観客、もしくはスタッフなどの関係者に実際に脳波センサーを体験していただく機会を提供
最終日の演奏会にて演奏される referee(2025) の楽曲システムについて解説させていただきます。システム構成はギターリスト兼、アウトプッターの奏者、パラアウトギター、小型ロボット、ロボットアームスピーカーから構成されています。レフリー(アウトプッター)の動作から様々なタイミングでシーケンスを動かしており、楽曲を構成しています。楽曲システムやデバイスの操作および、楽器やデバイスをどのように制作したかの解説もさせていただきたいと思います。
8月6日コンサートで発表する作品『 "イシンデンシン" 一人のピアノ奏者のココロとディスクラビアのための』では、一人のピアニストの脳波をEMOTIV Insightを用いてセンシングし、Max 9にて再構成された演奏情報をDisklavier™に送信し再生(演奏)します。ここでは、EMOTIV InsightとMaxとの連携方法と音楽作品に仕上げていくプロセスについて解説を行い、センシングデバイスを媒介した身体拡張と音楽作品との関係性について考察していきます。
本セッションでは、身体動作や自作楽器の演奏をもとに構築した電子音響パフォーマンス環境を紹介します。
Maxを基盤とした信号解析・音響処理・空間制御の仕組みや、自作モジュール、自作演奏装置の設計意図と実装例について、実演を交えて解説します。
電子処理が演奏の拡張として機能する構造や、演奏動作と音響の関係性を動的に構築する方法について考察を共有します。
本セッションでは、身体動作と音楽生成が交差する、身体拡張型のライブパフォーマンス作品である《Weird H. and A.》のシステム面について主に解説します。本作は、Maxで構築された独自のアルゴリズムによって、演奏者の弾く単音や旋律に対して自動的にハーモニーやアルペジオが生成され、さらにセンサーで検出した腕の傾きや手のスピードといった身体動作のデータがアルゴリズムに介入して影響を及ぼす仕組みとなっています。パフォーマーとシステムの間に生まれる即興的な応答を生み出す環境を通じて、テクノロジーと身体、アルゴリズムと人間の共創の可能性について考察したいと考えています。
本プレゼンテーションは、8月6日に上演される作品に関する解説およびその技術的側面について述べるものである。
本作品は、外骨格型ロボット「スケルトニクス」とリアルタイム音響・映像制御技術を組み合わせた、インスタレーション型の音楽劇である。
本作は、ルネサンス期の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが1495年に構想・制作した「ロボット騎士」に着想を得ており、現代の非電動外骨格スーツと芸術表現とを融合させている。
演者はスケルトニクスを装着し、自らの身体動作を動力として音・光・映像を生成する。その動作はモーショントラッキングによって検出され、DMX照明、レーザー、プロジェクション等とリアルタイムに連動し、空間全体を「影の劇場」へと変容させる。
本作品は、今年度のMaxサマースクールのテーマである「Maxと身体拡張」に対する一つの応答でもあり、テクノロジーと身体性の新たな接続を探る試みである。
Max・Pure DataなどのMusic Programming Toolは、音楽/アート表現以外でも活用できます。 実際のソニーにおける製品開発の例をとおして、Music Programming Toolの可能性について発表したいと思っています。 見ていただける皆さんに、なにか気づきや可能性を感じていただけるようにしたいと考えています。